ドンキホーテの成長に大きく関与している大原孝治氏
総合ディスカウントストア、大原孝治はドンキホーテの代表取締役社長です。
企業の中には創業者がそのまま代表取締役社長を務めているケースと創業者は退任し、その座を従来の従業員が役員となり、役員の中から専任する形で運営を行っているケースのいずれかが多いと言えましょう。この総合ディスカウントストアは後者であり、2015年6月末に創業者がCEO職を退任、グループ会社全ての取締役を退いています。国内だけでなく海外にも店舗展開を続けている総合ディスカウントストア、このお店がここまで大きくなった理由はどこにあるのか気になる経営層の人々も多いことでしょう。ブランド品からトイレットペーパーまで、品目数としては4〜5万アイテムあると言われており、これらを売りさばくビジネスモデルを考案したのは創業者でした。圧縮陳列や深夜営業、そして手書きPOPすべてを創業者が考案、標準化した店舗の中でモノをきれいに並べる大手チェーンとは異なる手法で営業を行っています。逆にお店に訪れる側にとって、どこに欲しいモノがあるのかを探すだけでなく、欲しいモノに辿り着くまでのワクワク感、これは何をするものなのかと考えさせるドキドキ感、一見無造作に置かれていると思われるような陳列の仕方には、ワクワク感やドキドキ感を与えてくれる魅力があります。大原孝治氏は1993年にドンキホーテに入社、最初はコーナー担当を務め、その時の実績が認められ、最終的には企業のトップでもあるCEOに就任するスピード出世を果たした実業家です。